2024-10-23
今月17日発売の「モーニング」、人気漫画「社外取締役島耕作」で、辺野古付近の女性の「基地反対派の抗議運動はアルバイトでやっているひとがたくさんいる。私も日当いくらで雇われた」というセリフが問題となっている。
私も一応漫画関係者だったので一言。
よりにもよって日本で一番大手・老舗出版社の講談社、トップ漫画家弘兼憲史氏の画業50周年特集号に掲載で、21日には作者・編集部連名で「軽率な判断だった」と表明。
しかし作品は多くの人の目に触れてしまったあと。
「沖縄の基地問題」というのは、賛成派・反対派が対立し、フェイクが飛び交う非常に微妙な問題である。
沖縄行っておなじ日付の「琉球新報」と「沖縄タイムス」並べて読むと、はっきりいって「沖縄県南北戦争状態」なのがよく分かる。
何であれ「フェイク」というものは、一度出てしまうと完全消去できないもの、どこまでも・いつまでも広まってしまうのが怖い。
今は口伝ではなくSNS拡散なので、「人の噂も75日」とはいかない。
「島耕作」はフィクション・漫画である。
フィクションだからこそ、その中に「現実の辺野古」の、実証が取れないことを織り込まれると、読者はたやすく「事実」と信じてしまう。
漫画は絵と文字(セリフ・モノローグ)+コマ割りによる画面展開で、「総合的に読者にアピールするパワー」を持つ表現形態だ。
漫画家はその責任を忘れてはならない。
しかしまあ、呆れ果てたのは「弘兼氏、現在『防衛省・広報アドバイザー』で、しかもただいま日本『総選挙真っ最中』〜!(笑)」ということ。
(…う〜ん、これってナンだかな〜。いいのかしら?)
一切意図はない、とおっしゃりたいみたいだけど…(苦笑)
まぁ、「今月『17』日発売」で5日後に謝罪って、速攻!
ナニがナンだか、ホントにもう〜…
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