2020-03-10
「肢体不自由な人の絵画施設を仕事で訪問したことがあります。手も足も先天的に欠落しているのに絵を描きたいという欲求、それは、訪れる障がい者とその作品を直接目の当たりにするまで、情報としては知っていても根源から理解することは出来ませんでした、あ、これよかったら」
と、先生は引き出しを開けてプリントをくれた。市の広報に「健康の知識」として載ったコラムから、メガネ屋組合の広報、医学雑誌の論文まで、ご自分で発表された「目と共に生きる」というテーマに基づいて書かれた、とても優しい文章。
ああ、私の赤ひげ先生(山本周五郎)は、こんなところにいらしたんだなー、と思った。
帰宅して、保険証の臓器提供欄の「眼球」をマルで囲みながら、自分の目の『来し方行く末」に、しみじみ想いを馳せた。
最後に「あの、花粉症なので目薬を…」の私の一言は
「あなたの目には必要ありませんよ」
と、穏やかな微笑みと共に却下された。
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